都市開発の方法論[基礎編]
突然だが、私はCities: Skylinesが好きだ。
発売日当日に動画を上げたり、Twitterでスクショをとって貼りつけたりしている(もしくはしていた)。
プレイ時間はそこまででもないが(およそ300時間。たぶん平均的なCities: Skylinesプレイヤーくらい)、時折思い出したように遊んでいる。
DLCは中身を見ずに買っている始末だ。
そんな私だが、今回は初心者に向けて、どうやって都市を発展させていけばいいのか書いてみようと思う。
あ、美しい都市とか渋滞のない都市とかの作り方、という話ではないです。
Cities: Skylinesとは
Cities: Skylinesって何?っていう人はこの動画を見るといい。
自分でもそこそこうまく作れたと思ったが、再生数は大して伸びていない。
興味があればほかの動画も見てくれるとうれしい。
少なくとも数分の暇つぶしにはなるだろう。
閑話休題。
Cities: SkylinesはSimCityのパク、都市を開発していくゲームだ。
より厳密に言うなら、住民の声を聴きながら、赤字にならないように都市を発展させていくゲームだ。
とはいっても、SimCityほど資金繰りに困ることはないし、住民の声も適当に聞いていれば何とかなる程度だ。
だから、どうやったらうまくいくの?と聞かれたら、適当に2,3都市作ってみよう、そのうちにうまくなる、と答えるのが一番あっている。
とはいえ、そのうまくいく方法を言語化しておくことは決して無駄ではないと思うので、こうして残しておこう。
結論:住民の声を聴け
前置きが長くなった、最初に結論を述べよう。
住民の声を聴いて街を発展させればよい。
これだけだ。これで何とかなる。
RCI需要メータに従って住宅/商業/産業・オフィス区画を整備し、建物にポップアップが出たらその要求にあった設備を追加する。それで十分だ。
初心者のためのCities: Skylinesの鉄則
もしあなたが初めてCities: Skylinesを遊ぶなら、次のことを守ろう。
- 初めから何もかも作らない。
- 住民が欲しているもの、具体的にはそれがないと住民が去ってしまうものを優先的作ろう。
1については建物を建設しすぎて収入以上にコストが増え、赤字になることを防ぐものだ。
2については住民が去ってしまって収入が減ってしまい、赤字になることを防ぐものだ。
私も昨日最初からゲームを始めたとき、うっかり道路を作りすぎて収支がマイナスになってしまった。
それ以外にも、公共交通機関を作りすぎたり、資金に余裕がでてきたからといってユニーク建物を建設しすぎたりして失敗している。
気を付けよう。
閑話休題。
1がとても重要で、しかも初心者にもわかりやすいと思うが、どの建物を建設していいかよくわからない初心者にとって2はいささか難しいことだ。
これについて以降の記事で詳しく解説していこう。
設備の建設優先度
All Unlock mod(全設備解放mod)を適用していなければ、都市の規模の合わせて順番に設備が解放されていく。
この時、どれを先に建てどれを後に建てればいいのか。
ポイントは最初に書いたとおり、住民の声を聴いて建設していくのだ。
具体的に見ていこう。
下の表はMilestoneごとに解放される設備の一覧だ。
わかりやすいようにバニラ(After DarkやSnowfall、Natural Disastersなどで追加される設備はないということだ)のみの設備にしてある。
日本語名はアンロック - Cities:Skylines攻略情報wikiに従った。
Milestone | すぐに必要 | 後で必要 | 余裕があれば |
---|---|---|---|
(初期) | 道路 電力 水道 低密度住宅区画 低密度商業区画 産業区画 |
||
Little Hamlet / 小集落 | Landfill Site / ゴミ埋立地 | Elementary School / 小学校 →高レベル商業区画、産業区画、オフィス区画に教育された住民を提供するために必要 |
Medical Clinic / 診療所 |
Worthy Village / 立派な村 | Police Station / 警察署 Fire House / 消防署 |
ユニーク施設 | |
Tiny Town / 狭い街 | High Scool / 高校 →高レベル商業地区、産業地区、オフィス地区に教育された住民を提供するために必要 |
公園 | |
Boom Town / 成長街 | Cemetery / 墓地 | 公共交通 高速道路 |
|
Busy Town / 活気ある街 | Police Headquarters / 警察本部 Fire Station / 消防本部 Hospital / 病院 高機能道路 |
||
Big Town / 大きな街 | Incineration Plant / 清掃工場 | University / 大学 →高レベル商業地区、産業地区、オフィス地区に教育された住民を提供するために必要 |
高密度住宅区画 高密度住宅区画 オフィス区画 |
Small City / 小都市 | |||
Big City / 大都市 | Crematorium / 火葬場 | ||
Grand City / 壮大な都市 | |||
Capital City / 主要都市 | |||
Colossal City / 巨大な都市 | |||
Metropolis / メトロポリス | |||
Megalopolis / メガロポリス | モニュメント |
上位の電気、水道設備、公共交通、ユニーク施設については省略した。
この表の「すぐに必要」にあるのが、ないと住民から苦情が発生し、最悪の場合建物が廃墟になってしまう設備だ。
道路を敷き、区画を整備して住民を増やし、Milestoneを達成したらすぐに建てるようにしよう。
Incineration Plant / 清掃工場とCrematorium / 火葬場については下位設備であるLandfill Site / ゴミ埋立地やCemetery / 墓地があれば十分ではあるが、下位設備ではゴミや死体のプールしかできず、処理するためには上位設備が必要だ。
その他の設備の建設時期
ここで問題となるのが、先ほどの表で「後で必要」や「余裕があれば」に属する施設だ。
これらはいつ建てればよいのだろうか。
公共交通
最初に公共交通の建設時期を説明しよう。
公共交通は住民に徒歩と自動車以外の交通手段を提供するもので、早い話が渋滞の解消手段だ。
ここではどのように公共交通を整備すればよいかは語らないが、都市が渋滞してきたなあと思ったら整備するとよい。
公共交通を整備するより、道路を敷きなおしたほうが渋滞の解消に役立つことも多々あるが。
診療所と病院
Medical Clinic / 診療所と Hospital / 病院は病気になった住民を受け入れる施設だ。
Cities: Skylinesでは主に騒音によって病気になる。
住民が騒音に対する苦情を言うようになったら建設すればよい。
教育と公園
教育は住民の教育レベルを上げるサービスであり、公園は住民の幸福度を上げる施設である。
教育レベルは0(教育されていない)→1(小卒)→2(高卒)→3(大卒)であり、新たに町に住む住民の教育レベルは0であり、基本的に飛び級はできない。
幸福度が上がると、区画(住宅区画、商業区画、産業・オフィス区画)のレベルが上昇する。
住宅区画の場合、レベルが上がると一つの建物により多くの住民が生活するようになる。
商業区画の場合、より多くの住民が利用するようになり、産業区画の場合はより多くの製品を生産するようになる。
ただし、商業区画・産業区画・オフィス区画では、レベルが上がるとその建物を運営していくために教育された住民が必要となる。
そういうわけで、区画を立派にして住民を増やしたい場合に教育設備や公園を建設していくといいだろう。
警察本部と消防本部
Police Headquarters / 警察本部とFire Station / 消防本部はそれぞれPolice Station / 警察署と Fire House / 消防署の上位設備であるが、単に上位設備であるだけでなく、都市のRCI需要を増やす効果もある。
RCI需要が減ってきたら建設してみるといいだろう。
終わりに
長くなってしまったが、この記事で伝えたかったのは最初に書いた、住民の声を聴いて街を発展させればよいということである。
この記事を読んでCities: Skylinesを愛してくれる人が一人でも増えれば幸いである。
記事中に、ここは違うよーという箇所があったら、Twitterで優しく伝えていただけると嬉しい。
感想も待っている。